1998-10-27 ArtNo.17034
◆<馬>免税で法人所得アップ、証券市場刺激も:アナリスト
【クアラルンプル】新年度予算案が1999年度の課税免除を提案したことから、同年の法人所得がアップし、株式市場にも刺激効果が期待できる。
マレーシア経済協会(MEA)が先週土曜主催した新年度予算セミナーの席上、アナリストらは以上の点で意見の一致を見た。実際のところ企業は1999年には1998年度の課税分を、2000年には2000年の課税分を支払わねばならず、キャッシュ・フローに変化はないが、帳簿上では、1999年の法人所得に対する28%の課税が免除されるため、業績の改善が見込める。28%の法人税免除で、株価が28%アップすることはないにしろ、株式市場にプラスに作用することは間違いないと言う。
RHBリサーチのアナリストによれば、昨年は新年度予算案発表後株価が5%下降したが、今年は新年度予算案のおかげで株価の上昇基調が回復する見通しだ。
PB Worldsecのアナリストは、予算案発表前にはクアラルンプル証取(KLSE)総合株価指数(CI)が今年末までに520に達すると予想したが、一層の上昇が見込まれると指摘した。マレーシア証券会社協会(ASCM)のモハイヤニ・シャムスディン会長は、1999年度免税措置だけでCIは600ポイントに達すると予想した。(STAR:10/26)
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