1998-10-26 ArtNo.17018
◆<馬>来年は建設業を除き成長基調回復:大蔵省経済報告書
【クアラルンプル】マレーシア経済の各部門は、来年、建設業を除きいずれもプラス成長を回復する見通しだ。
大蔵省が23日発表した1998/99年度経済報告書によれば、来年はサービス業が最大の2.7%の成長を見る見通しで、今年の2.1%を僅かに上回る。
製造業は今年予想される5.8%のマイナス成長から1%のプラス成長回復が見込まれ、農業と鉱業も3.9%と1.3%のプラス成長が予想されている。
しかし建設業は今年予想される19.2%の落ち込みに続き、来年も8%のマイナス成長が見込まれている。
全体では1%の成長が見込まれ、13年ぶりに4.8%のマイナス成長を記録した今年の不振から何とかプラス成長を回復できそうだ。
今年は労働者の実質平均賃金が9.9%の下降を見たにも関わらず、年初7カ月には生産性が2.9%下降、また住宅価格指数が、今年の9.3%に続き、来年は最大40%の落ち込みが予想され、2大懸念要因となっている。一連の景気刺激措置と金融引き締めの緩和で、国内需要は来年3.9%の拡大が見込まれるものの、雇用や給与見通しの不透明感から民間消費が減退する可能性もあると言う。(BT:10/25)
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