1998-10-26 ArtNo.17016
◆<星>マウス操作1つで総合的な土地情報の収集が可能に
【シンガポール】住宅/工場/オフィスのバイヤーは自宅や職場で居ながらにして好みの物件のサイズやオーナーシップ、最新の取引価格等の詳細なデータをマウス操作1つで収集できるようになった。
S.ジャヤクマル法相兼外相は24日、オンライン総合土地情報サービスInlis(インテグレーテッド・ランド・インフォメーション・サービス)の発足式を主宰した。Inlisスポークスマンによると、これ以前には、関係情報は法務省のカウンターで手に入れるか、弁護士らにより利用されているローネットを通じてのみ取得できた。しかし今ではインターネットあるいはシンガポールワンを通じてInlis(http://www.inlis.gov.sg)にアクセスしさえすれば、自由に情報を収拾できる。これら情報の取得に際しては情報のタイプにより5~24Sドルが徴収され、ユーザーはGiroやキャッシュカード及びカード・リーダーを通じて支払いを行う。
これはシンガポールをEコマース・ハブにすることを目指したマスタープランに基づくもので、これまでに完了した第1段階には7カ月の時間と140万Sドルが費やされた。第2段階では公共施設情報や不動産価格の対比等を含むさらに多くの情報が追加される。
Inlisは1989年に設けられた土地データベース電子シェア・システム“シンガポール・ランド・データ・ハブ”の一部を成し、シンガポール・ランド・データ・ハブには、この他サーベイ・マップ等の土地データベースや他の組織のデジタル・データベースにリンクしたサイバー・ハイウェイが含まれる。
この日、法務省は、陸運局(LTA)/住宅開発局(HDB)/公共事業局(PWD)/シンガポール・ポストと、土地データを共同で公開する契約に調印した。今年末までにはCD-ROM版土地データベースも発売されると言う。(ST,LZ:10/25)
|