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1998-10-23 ArtNo.16983
◆＜星＞カルテックス、世界事業本部を米国から移転
【シンガポール】米国テキサス州ダラス拠点のカルテックス・ペトローリアムは多国籍企業の先頭を切って、世界事業本部を米国からシンガポールに移転する。
石油メジャー、シェブロン・コープとテキサコ・インクの合弁に成るカルテックス社が21日発表したところによれば、来年3月までに会長他15人の取締役会メンバーを含む、大部分の本社スタッフがダラスからシンガポールに移動する。これに伴いトレーディング部門、マーケッティング部門、潤滑油部門、ビジネス開発部門もその拠点をシンガポールに移す。
カルテックスは、去る6月に地理的な組織構造よりも個々の業務ラインに照準を合わせた再編を行い、その後トップ管理職の本拠地を物色していた。香港、マニラ、シドニー等も候補地として検討されたが、主要顧客に密着し、インフラ、人材、生活環境等の面でも他に勝るシンガポールが最終的に選ばれたと言う。
経済開発局(EDB)は、これまでシンガポールをアジアのビジネス・ハブとして販促してきたが、カルテックスの決定に力づけられ、他の多国籍企業2500社余りにも本部機能をシンガポールに移転するよう働きかけるとしている。(ST,BT,LZ:10/22)
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