1995-05-23 ArtNo.1698
◆<馬>サラワク電力公社、5年内に供給能力384MW拡張
【クチン】サラワク電力供給公社(SESCO)は経済成長に伴う需要を満たすため電力供給能力を今日の594MWから2000年までに978MWに、384MW拡張する必要が有る。
SESCOのジョージ・チャン会長によると、SESCOの電気売上は今年から2000年までの間、年率12.8%の成長が見込まれる。2000年までにガス発電の占める比率が全体の54%に達し、ディーゼルが24%、水力が12%、石炭が10%を占めることになる。長期的にはバクン水力発電プロジェクト(2400MW)やカピ区のムルン水力発電事業が同社の電力需要を満たすことになる。しかしクチンでは既存の電力供給システムが限界に達しており、最近試運転を開始したSgビアワの32MWのガスタービンが補助供給源の役割を担う。またクチンへの電力供給を確保するため1996年末までの完工を目処に132KVの送電線網の敷設、および複数のサブステーションの建設が図られている。ビントゥル/ミリを結ぶ275KV送電線も敷設中で、ビントゥルに据え付けられる32MWのガスタービン2基は1996年2月には稼働する予定だ。さらにミリに3500万Mドルを投じて発電施設を追加することも計画されている。ニュージーランドの電力会社がクチン、シブ、ミリの電力供給網を調査していると言う。(STAR:5/22)
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