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1998-10-21 ArtNo.16961
◆<馬>不動産市況の3カ月回復説は余りに楽観的:MBMA会頭
【クアラルンプル】マレーシア建設請負業者協会(MBAM)のライ・ムーチャン会頭は19日、不動産市況が向こう2、3カ月間に回復に転じるとする見方は余りに楽観的と指摘した。
ライ会頭は、国際不動産業者連盟(FIABCI)や住宅地方自治省幹部が、最近の金利引き下げや政府の一連の措置により不動産市況の回復が加速されるとの談話に触れ、以上の感触を語った。それによると政府の措置は確かに歓迎されるが、短期的には市況の一層の悪化がストップするだけで、回復には3カ月以上の時間を要する。
金利は引き下げられたとは言え、少なからぬ住宅バイヤーは依然として高額な月間支払いを強いられており、まだ調整されていない。また不動産価格はまだ底入れした訳ではない。オフィス市場は明らかに供給過剰であり、15万Mドル以下の住宅に対する需要は旺盛とは言っても、ロケーション次第で、条件がそれほど良くない住宅に対する需要は薄い。またバイヤーは自身の居住を目的にしており、投資家ではない。工業不動産やハイエンド・コンドミニアムに対する需要は依然として低調である。
また多くの投資家の資金は証券市場に釘付けにされており、こうした資金が不動産市場に環流するには、証券市場の回復が前提になるが、その兆しは見られない。
いずれにしてもマレーシアの不動産市況だけが低迷している訳ではなく、域内全体の不動産市場が問題を抱えていると言う。(STAR:10/20)
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