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1998-10-20 ArtNo.16947
◆＜馬＞アンワル氏支持者、週末にＫＬ市街を再度デモ行進
【クアラルンプル】アンワル前副首相の支持者数千人が土曜(10/17)の夕刻クアラルンプル市内をデモ行進し、数百人の警官と対峙する一幕もあったが、衝突には至らなかった。
この日午後4時半頃からムルデカ広場近くのそごう周辺に集合した女性や子供を含むデモ参加者はその後マハティール首相の辞職や改革のスローガンを唱えながら、ムルデカ広場を通過し、ナショナル・モスクまで行進した。
アンワル氏の夫人ワン・アジザ・ワン・イスマイル女史も長女(ヌルル・イザ・アンワル)とともに車で現場に姿を見せ、車内からデモ参加者に手を振り敬意を表した。夫人らは直ぐにその場を立ち去ったが、ワン・アジザ女史がその後マスコミに語ったところによると、週末の買い物のためちょうど付近を通りかかったまでと言う。
この日深夜には王宮前でもデモ行進が行われ、警備の警察官がデモ参加者に放水し、催涙弾を浴びせる場面も見られた。
ワン・アジザ夫人はこの日自宅で記者会見し、改革運動の継続を求めるアンワル氏の声明文を読み上げた。アンワル氏が同声明の中で指摘したところによると治安維持法下の拘留から一般法による拘留に変更されたのは、アジア太平洋経済協力(APEC)サミットを前に国民の不満や国際社会の批判をそらすための手段に過ぎない。マハティール首相は、元々共産主義者の武装闘争に対処するために準備された治安維持法を、今や正義を求める国民を沈黙させ、自らの権力を守る手段に利用していると言う。(LZ,ST:10/18)
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