1998-10-20 ArtNo.16943
◆<馬>ダナハルタ、サイム銀行のM$60億不良貸付を引受
【クアラルンプル】国内金融業界の不良買付を処理する使命を負うたプングルサン・ダナハルタ・ナシオナルBhd(PDNB)は16日、中央銀行及びサイム・バンクと3者契約を結び、サイム・バンクの500件、総額60億Mドルの不良貸付(NPL)の管理を引き受けた。
同額はサイム・バンクの63億MドルのNPLの95%に相当する。500件中28%は不動産関連ローン、25%は証券関連ローン、10~15%は製造業関連ローンで、これらの50%以上が担保付きとなっている。
また不良貸付は買収される訳ではなく、PDNBがマネージメント契約の下に管理し、その代償として回収されたNPLの2%を取得する。また回収額がNPLの簿価を上回った際は簿価超過額の20%もPDNBに支払われる。
サイム・バンクの買収計画を進めるRHBバンクのイバン・チア重役(CEO)によると、銀行界の資本基盤強化を担当するダナモダル・ナシオナルBhdは1カ月ほど前に別途15億Mドルをサイム・バンクに注入しており、これらの措置はRHBのサイム・バンク買収を準備するものと言う。
サイム・バンクのNPLの額は、昨年12月の33億Mドルから63億Mドルに倍増、マレーシア国内銀行のNPL総額のほぼ16%に達したが、PDNBのアズマン・ヤハヤ重役(MD)は、その理由を特に説明しなかった。
ヤハヤ氏によると、国内銀行の再建には410億Mドルを必要とし、内250億MドルはNPLの買い取りに、残りの160億Mドルは資本基盤の補強に当てられると言う。(NST,MBT,STAR,BT,LZ:10/17)
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