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1998-10-20 ArtNo.16938
◆<星>匿名投資家、液晶表示装置メーカーVikayの再編に着手
【シンガポール】マネージメント・コンサルタント、Lim Ah Doo氏が、法定管財人の管理下に置かれ、10カ月目を迎えたセスダック登録の液晶表示装置(LCD)メーカーVikay Industrialを再建するホワイト・ナイトを買って出たのではないかと観測されている。
モルガン・グレンフェル・アジア・ホールディングズのマネージング・ディレクターを務めたリム氏は1995年にモルガンにおける18年に及ぶキャリアに終止符を打ち、現在はアジア・パートナーズと称する独自のコンサルタント会社を経営している。
リム氏自身がメイン投資家を務めるのか、他の投資家を招請して多額の負債を抱えたVikayに新資金を注入するのかは定かでないが、Vikayが16日発表した声明によると、戦略的投資家がその再編計画に着手するため、この日、様々な法的手続きが採られた。同声明は商業的理由から現時点で投資家の身分を明らかにすることはできないとしているものの、匿名の当該投資家は、同声明文の中で、「平常の営業活動を再開するため、12月までに再編計画の第1段階を完了させる」と述べている。
主にシンガポールをベースにした24の金融機関に1億700万Sドルの負債を抱えるVikayのマレーシア及び中国における4工場と同社の支配権益の価格は8000万Sドルとされるが、1996年末時点の資産評価額は6700万Sドルで、新投資家は、Vikayの負債の一部に対する返済義務も負う可能性がある。
主要債権銀行3行--ホンコンバンク、ABNアムロ、スタンダード・チャータード・バンクによる法廷申請を受けて昨年12月にKPMGピート・マーウィック・パートナーのボビー・チン、マイケル・ン、タム・サイチョンの3氏が法定管財人に指名された。管財人の1人、タム氏によると、これまでにコスト削減のため4000人の従業員が解雇されたもののVikayの操業は、正常に続けられていると言う。(ST:10/17)
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