1998-10-17 ArtNo.16932
◆<印度>首相、財政赤字抑制の必要確認
【ニューデリー】バジパイ首相は15日催された経済諮問委員会の席上、財政赤字削減の必要を強調した。
インド政府は1998/99年度の財政赤字を国内総生産(GDP)の5.6%の範囲に収めることを目指していたが、このままでは6.3%に達することになる。これほど大幅な拡大を見た原因としては工業生産の回復の遅れ、輸出不振、目標を下回った間接税収入が上げられる。
バジパイ首相は、財政赤字の拡大を放置するなら、マクロ的経済運営が益々困難になると指摘した。しかし首相はその一方で、今年のGDP成長率は昨年の5.1%を上回る6.3%に達する見通しで、比較的穏やかなインフレ率、低い経常収支赤字、各部門バランスのとれた成長も配慮すれば、世界の主要経済体の中で、中国を除けば、これほどの実績を達成し得る国はそう多くないと指摘した。(THBL,ET,IE,TH:10/16)
|
|