1998-10-17 ArtNo.16926
◆<星>国民1人当たり購買力で世界のトップに:世界銀行
【シンガポール】シンガポールは国民1人当たりの購買力対比(PPP)国民総生産(GNP)で、終に米国を追い越し世界のトップに立った。
世界銀行が今週発表した1998/99年世界開発報告書によれば、PPP方式により測定したシンガポールの1997年の国民1人当たりGNPは2万9000米ドルで、これは2位米国の2万8740米ドルを、260米ドル上回る。ちなみに1996年は米国がトップだった。
PPP方式では、それぞれの国における一定品目の商品/サービスに対する購買力が比較され、為替相場の相違に伴う歪みが是正されるため、より正確に各国の経済力を測定できるとされる。それによると、昨年のトップ10にはこの他、3)スイス、4)香港、5)ノールウェイ、6)日本、7)デンマーク、8)ベルギー、9)オーストラリア、10)カナダが含まれる。
またPPP方式で比較した総体としてのGNPは米国に次いで中国が2位に浮上、日本は3位に後退した。
しかし、従来の方式により国民1人当たりのGNPを比較すると、シンガポールはスイス、日本、ノールウェイに次ぎ4位、米国はデンマークに続き6位となる。総体としてのGNPは日本が米国に次ぎ2位で、中国の3.5倍となっている。(BT:10/16)
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