1998-10-17 ArtNo.16923
◆<星>IBM、広帯域通信関連R&Dに毎年US$500万投資
【シンガポール】IBMはシンガポールにエマージング・テクノロジー・センター(ETC)を設け、毎年500万米ドルを投じて、シンガポール・ワンのような広帯域通信網にマッチしたアプリケーションを開発する。
ETCの初代所長に就任する予定のトーマスJ.ワトソン・リサーチ・センターのリサーチャー、ウィリアム・チュン氏が15日発表したところによると、具体的年間投資額はプロジェクトの進捗状況によって異なる。ETCスタッフは目下の6人から来年中に20人に増員される。これらのスタッフの大部分はシンガポールでリクルートされる。
ETCの研究はツール・キット、即ちアプリケーション・デベロッパーがソフトウェアを開発する際に用いるモジュールの研究に力をいれる。
当面はサービスの質とマルチカストに照準が合わされる。サービスの質とは、通信が混雑しても大量のデータを確実に送受信できることで、マルチカストとは、従来のインターネット通信が1点から他の1点への交信のみだったのみ対して、1点から多点への送信を可能にするもの。シンガポール・ワンはこうした製品の試験台を務めると言う。(ST:10/16)
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