1998-10-16 ArtNo.16916
◆<馬>アンワル氏の長女、ハビビ/エストラダ両大統領に会見
【クアラルンプル】アンワル前副首相の長女ヌルル・イザ・アンワル女史(18)は13日にバタム島でインドネシアのハビビ大統領に会見したのに続き、15日にはマニラの自宅にエストラダ大統領を訪ね、獄中の父親に対する精神的支持に感謝する母親ワン・アジザ・ワン・イスマイル女史の親書をそれぞれ手渡した。
エストラダ大統領は、ヌルル女史にアンワル氏の闘争に対する支持を表明するとともに、アンワル氏に対する拘禁を解き自宅軟禁とするよう求める親書をマハティール首相に送付することを約束した。
ヌルル女史はその後、アキノ元大統領にも会見したがアキノ元大統領は、アンワル氏の境遇はマルコス政権下のアキノ一族の境遇と同じであると、励ましの言葉を述べたと言う。
フィリピン大統領府はこの日、エストラダ大統領は個人的にヌルル女史と会見したもので、同会見の場での発言はフィリピン政府の立場とは無関係であると声明した。
一方、クアラルンプル駐在のジョン・マロット米国大使は14日、クアラルンプルの自宅にアンワル夫人を訪ね、約1時間にわたり、夫人と会談したが、その後大使は、マレーシアン・インド国民会議のサラサ・パサマニカン婦人部長に、これは個人的な訪問と説明したと言う。(ST,LZ:10/16)
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