1998-10-14 ArtNo.16881
◆<星>市場開放の報に地場ISP愕然、ワールドコムは歓呼
【シンガポール】シンガポールの地元インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は、マー・ボータン運輸通信相が先週火曜に発表した市場開放の報に驚愕、合併や外国投資家への権益売却、戦略提携の話も既に持ち上がっているようだ。
業界消息筋によると、マー通信相の関係発表が行われた後、地元ISP3社--シングネット、パシフィック・インターネット、サイバーウェイはそれぞれ緊急会議を開くと同時に、3社間や関係する外国投資家らと話し合いをもったとされる。
これまで3社間の限定された競争環境の下に、ある種の寡占の恩恵を享受してきた地元ISPは、今回の発表を寝耳に水としているが、誰もが不安に陥った訳ではなく、取り分けシンガポールのインターネット市場に足場を築くことを望む外国プレーヤーらは、同動きを歓迎しているようだ。
香港拠点ワールドコム・アジア・パシフィックのスティーブ・リデル社長は、ST紙の電話インタービューに対して「それは積極的な事態の進展で、シンガポール当局の決定を歓迎する。もちろんシンガポールにオフィスを設けるが、詳細は追って発表する」と語った。
目下のところ、地場ISP中黒字を実現したのはパシフィック・インターネットのみで、最古参のシングネットは初の黒字計上見通しを最近発表したばかり。またサイバーウェイは黒字転換を実現しつつあるとしていた。(ST:10/13)
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