SEAnews 1998-10-13 ArtNo.16865

【シンガポール】コンピューター・サーバー全体の売れ行きには鈍化の兆しが生じているが、インターネット・サーバーの売れ行きは好調で、特にアジア太平洋地域の伸びが顕著になっている。
市場調査会社データクエストの調査によれば、域内主要5ヶ国のシンガポール、香港、中国、オーストラリア、韓国について見ると、今年のインターネット・サーバー販売は昨年比141％の伸びが見込まれ、世界平均の114％を上回る。
Ｅコマース、ウェブ・ホスト、メッセージング、コラボレーション等のインターネット関連アプリケーションに用いられるネット・サーバーのサーバー販売全体に占める比率は昨年は10％だったが、今年は20％を超えるものと見られ、特にアジア太平洋地域では昨年の11％から26％に拡大する見通しだ。
ネット・サーバーの昨年の世界売り上げは62億1000万米ドルで、アジア太平洋地域は全体の7.5％を占めた。今年の世界予想売り上げは132億7000万米ドル、シンガポールに限って見ると昨年の2億420万米ドルから今年は15％の成長が見込まれている。
これに対して一般サーバーの今年第2四半期(4-6月)の世界売上は99億米ドルと昨年同期比11.2％の落ち込みを見た。特にアジア太平洋地域では6億4100万米ドルに33.8％急減した。第2四半期には欧州市場の売上が7.7％増の36億5000万米ドルを記録したのを除き、他の主要市場は軒並みマイナス成長をマークした。しかし今年通年の世界販売は5.5％増の650億米ドルが見込まれている。(BT:10/12)