1998-10-12 ArtNo.16853
◆<馬>外国テルコ2社もタイム・テレコムに関心:ハリム氏
【クアラルンプル】レノンBhdのハリム・サアド会長は9日、テクノロジー・リソーシズ・インダストリーズBhd(TRI)のタイム・テレコミュニケーションSdn Bhd(タイム・テレコム)に対する具体的買収提案を待っているが、外国企業2社もタイム・テレコム権益に関心を表明していると語った。
ハリム氏は9日、スター氏に対して外国企業の社名を明らかにすることを避けたが、外国企業2社はいずれもテレコム企業であることを確認した。タイム・テレコムは既に30億Mドルを投じて南北ハイウェーに沿って半島マレーシアを縦断する光ファイバー・ケーブル網を敷設したものの、同ネットワークを利用する契約者を呼び寄せるには、一層の拡張投資を必要とする。
まだ全国的な光ファイバー網を有せぬTRIはタイム・テレコム権益を買収することにより、イコール・アクセス時代に向けてその競争力を一層強化できる。これに対してタイム・テレコムはTRIとの提携により、テレコム・インフラの有効利用を確保でき、25億Mドルの債務からも開放される。
しかしそれ自身20億Mドルの債務を抱えるTRIが、如何に買収資金を調達し、また一層の拡張投資を行うかも問題と見られている。TRIのタジュディン・ラムリ会長は1カ月ほど前にタイム・テレコム買収の意向を表明したものの、全権益買収を狙っているのか、部分権益のみの買収にとどめるのか、買収価格はいくらかと言った詳細は、明らかにしていない。
ハリム氏も、TRIは具体的買収価格を示していないとするとともに、25億Mドルの負債込みで50億Mドルと言う希望売却価格を提起した。また同氏は、100%買収を望むものが有れば、売却に応じる意向を表明した。(STAR:10/10)
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