SEAnews 1998-10-10 ArtNo.16846

【チェンナイ】インドの今年第1四半期のソフトウェア輸出は2270クロー、通年では1万1000クローが見込まれる。
以上の数字は全国ソフトウェア・サービス企業協会(NASSCOM)が発表した統計数字で、年率55％の健全な成長が予想されている。
しかしダイレクトレート・ジェネラル・オブ・コマーシャル・インテリジェンス＆スタティスティクス(DGCI&S)の発表した数字は全く異なり、今年第1四半期のソフトウェア輸出は53.74クロー、4－7月のそれは116.29クローと、ＮＡＳＳＣＯＭの数字の僅か2％に過ぎない。
ＤＧＣＩ＆Ｓの統計は全国の通関オフィスから収拾されたデータを基にしているが、大部分のソフトウェア輸出はデータコム・リンクを通じて行われ、製品の物理的な移動は伴わない。これに対してＮＡＳＳＣＯＭの統計は傘下のソフトウェア企業から直接収拾されたデータに基づいている。同協会は誤差はプラス・マイナス5％以内で、同統計は中央銀行等にも提出されているとしている。またＮＡＳＳＣＯＭは、文書でＤＧＣＩ＆Ｓに対してデータ収拾上の問題点等を指摘したが、今に至るまで何ら回答はなされていないと言う。
ビジネス・ライン紙がＤＧＣＩ＆Ｓに問い合わせたところ、同局スポークスマンは「物理的移動が伴わないものは、輸出とは見なさない」とする一方、「少なからぬ政府部門が同局の統計数字を利用しており、これまで何の苦情も提起されていない」と回答したと言う。(THBL:10/9)