1998-10-10 ArtNo.16837
◆<馬>8月の貿易黒字M$63億、10カ月連続黒字記録
【クアラルンプル】マレーシアの8月の貿易収支は63億Mドルの輸出超過をマーク、10カ月連続の黒字を記録した。
統計局が8日発表したところによれば、8月には輸出が昨年同月比25.4%増の243億8700万Mドルを記録した反面、輸入は昨年同月を0.9%下回る181億3600万Mドルにとどまった。8月の貿易黒字は、昨年同月の黒字11億5000万Mドルを51億5000万ドル、前月(7月)の黒字40億Mドルを22億Mドル、それぞれ上回る。
年初8カ月の輸出は38.6%増の1871億Mドル、輸入は12.5%増の1546億Mドルで、この間の貿易収支は昨年同期の25億Mドルの赤字から324億Mドルの黒字に転換した。
年初8カ月の電気・電子製品輸出は昨年同期比42.9%増の970億Mドルをマーク、総輸出の51.8%を占めた。同期の集積回路(IC)輸出は昨年同期比50.6%増の270億Mドルと、電気・電子製品輸出全体の27.9%を占めた。
第2の輸出品目、パーム油及びパーム関連製品の輸出額は昨年同期比71.7%増の1470億Mドルと、総輸出の7.8%を占めた。第3の輸出品目、液化天然ガス(LNG)の輸出は同上26.1%増の55億Mドルで、総輸出の2.9%を占めた。
エコノミストらによると、米ドル・ベースでは、8月の輸出は昨年同月比12%縮小しているが、縮小幅は7月を下回っている。米ドル・ベースの輸出は過去数ヶ月ずっとマイナス成長を続けており、景気の回復に伴い輸入が拡大すれば、貿易収支の黒字は縮小する見通しだ。特に総輸出の51%を占める主要輸出先の日本/米国/シンガポールの景気が不振なら、輸出が急減する恐れもあると言う。(STAR,NST,MBT,ST,BT,LZ:10/9)
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