1998-10-10 ArtNo.16833
◆<星>新スキーム設け毎年最低2社のIPO誘致:TDB
【シンガポール】貿易開発局(TDB)は新スキーム、国際購買部開発計画(IPDP:International Procurement Development Programme)の下、毎年少なくとも2つの国際調達オフィス(IPO)を誘致、シンガポールを国際調達ハブにする計画だ。
TDBのスティーブン・リー会長が8日催されたグローバルトロニクス98展示会に付属したセミナー“Inpro Conference”の席上明らかにしたところによると、IPDPの2つの目標は、先ずIPOを通じて海外における部品需要をシンガポールに導き入れること、またシンガポールのIPOのレベルと競争力を高めることにある。
TDBは以下の3つの方式を通じてシンガポールに設けられたIPOの成長を支援する。1)科学技術/訓練/ビジネス・リンクを通じIPOの効率を高める。2)調査/サプライヤー・データベース等のリソース情報/海外事務所/市場知識を通じ幅広い製造業需要を創出する。3)購買オフィスのニーズとサプライヤーの能力を調整する。
こうした努力を通じて2002年までに当地製造業に1億Sドルの新規ビジネスがもたらされる見通しだ。
昨年は電子企業等トップ20社の当地における資材調達額が83億Sドルを記録、前年を8.7%上回った。アジア経済危機に伴う域内諸国通貨の軟化から当地における資材調達コストが低減、このため調達される資材のボリュームは最近顕著に拡大しているものの、米ドルに換算した額は縮小していると言う。(ST,BT,LZ:10/9)
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