1998-10-10 ArtNo.16832
◆<星>ケッペル、トゥアス発電所入札で米国CMSと提携
【シンガポール】ケッペル・グループは8日、30億Sドルの発電会社トゥアス・パワーの60%の権益買収を目指し、傘下のKeppel Felsを通じて米系多国籍企業CMSエネルギー・コーポレーションと提携、両社はこの日関係協定に調印した。
CMSは世界の21ヶ国にビジネスを展開、資産総額100億米ドル強、年商50億米ドルのエネルギー・ビジネス会社で、発電、天然ガスの処理/輸送/保管/パイプライン、石油・ガスの探査開発、エネルギー・マーケッティング、電気/ガス関連公益事業等を手がけている。CMSの中核企業ミシガンズ・コンシュマーズ・エネルギーは世界のエネルギー会社の五指に数えられ、米国第4位の公益事業会社として知られる。
資本金8億2200万Sドルのトゥアス・パワーの民営化を巡る報道では、これまでCMSの名は取り上げられたことがなく、ケッペルの選択は各方面に驚きをもって迎えられている。
トゥアス・パワーを100%所有する政府投資会社タマセク・ホールディングズが先月募集した入札要項によれば、入札者を構成する企業はいずれもシンガポール資本が支配権益を握り、資本金各5億Sドル以上の産業乃至エネルギー会社でなければならい。
同条件を満たし得る民間企業はそう多くなく、目下のところはケッペル・グループとスンブコープ・インダストリーズの対決になるものと見られている。入札の締め切りは11月4日正午。(ST,BT,LZ:10/9)
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