SEAnews 1998-10-09 ArtNo.16824

【クアラルンプル】コンソーシアム・プルカパランBhd(KPB)は来月半ばに海運ビジネスと関係資産をマレーシアン・インターナショナル・シッピング・コーポレーション(MISC)に2億2000万Ｍドルで売却した後も、引き続き利益水準を維持できるものと見ている。
ＫＰＢのミルザン・マハティール会長が7日の年次総会後語ったところによると、売却収入の内1億9800万Ｍドルは債務の返済に当てられる。これにより同社の負債は1998年7月末の2億6300万Ｍドルから1億～1億2000万Ｍドルに縮小、年間利子負担も6847万Ｍドル軽減する。
今後はグループが強みとする顧客の原料／製品在庫を生産拠点や市場に配送するロジスティクス・ビジネスに力を集中する。ルー・ホイキアット副会長によると、資産のマネージからサービスのマネージに重心を移動、当面は既存施設の利用高度化に努め、既存リソースが不足した場合に限り新たな資産を購入する。ＫＰＢの6月期半期税引き前利益は4262万5000Ｍドルで、下半期も同利益水準を維持できる見通しだ。
ＫＰＢのトランスシップメント・ビジネスはインドのボンベイにおけるNhava Sheva Container Terminal Ltdへの投資も含め、1999年度の業績に貢献する見通しだ。
ＫＰＢの合弁事業ウェスト・ポート・ディストリビューション・パークは最近米国の大手消費財メーカーと契約を結んだ。同米国企業は貨物のディストリビューション・ハブを香港からウェスト・ポートに移転する。ウェスト・ポート・ディストリパークに持ち込まれた原材料は、再梱包された後、顧客の全世界の製造拠点に配送される。同ビジネスだけで、ウェスト・ポート・ディストリパークのキャパシティーの70％が使用されることになると言う。(NST,MBT,STAR:10/8)