1998-10-09 ArtNo.16818
◆<星>米系製薬会社Merck、US$3億工場起工
【シンガポール】米国ニュージャージー拠点の製薬会社Merck and Co Incは7日、トゥアスの12haの敷地における3億米ドルの製薬工場の建設に着手した。
新工場は2001年に稼働、慢性喘息の治療/予防新薬Singulair及び骨関節炎の治療/止痛薬Vioxxが製造される。前者は既に発売されており、後者は目下米国食品薬品局の認可を待っている。
シンガポール工場は世界的にMerckの10番目の量産工場で、アジアでは日本に次いで2番目。昨年の同社世界売り上げは240億米ドルで、アジア売上が全体の7.5%を占めた。今年は経済危機の影響でアジア売上のシェアは多少下降する見通しだ。
しかし完全出資子会社Merck Sharp & Dohme(Singapore)Ltdにより経営される 新工場はグループ営業額の10%に貢献するものと見られる。米国以外ではMerck Sharp & Dohmeの名称で知られる同社は、売上と市場シェアで世界のトップ製薬会社にランクされる。
Merckのパトリック・ヤン副社長(アジア太平洋営業担当)によると、同社はジュロン・タウン公社(JTC)からトゥアスの8haの土地を別に配分されており、これにより生産設備を2倍に拡張できる。残りの8haの土地には今回と同レベルかそれを上回る投資がなされるが、追加投資の時機は市場の需要動向にかかっていると言う。(ST,BT,LZ:11/8)
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