SEAnews 1998-10-08 ArtNo.16810

【シンガポール】マレーシアに営業拠点を設けた多国籍企業やシンガポール企業は通貨統制の影響をほとんど受けていない。
シンガポールのビジネス・タイムズの報道によれば、マレーシアに進出した外国企業は何らマイナス影響を感じておらず、一般的に言えばマレーシアは依然として外国企業にとって魅力的な投資地と言える。
電子周辺機器の流通やデータ・ネットワークの構築を手がけるシンガポール企業は、シンガポール本社への送金に問題はないと語った。シンガポールのチップ・メーカーの財務担当者は、中央銀行の認可を取得する不便は、為替相場の変動に対する懸念が解消されたことで、部分的に償われたと指摘した。
ヒューレット・パッカード・スポークスマンは、「1米ドルー＝3.80Ｍドルの固定相場は、製造業者の競争力を僅かに減退させたが、その反面、経営方針の決定に欠かせぬ安定した環境を醸成した」とコメントした。同社は昨年末に発表したペナンにおける10億Ｍドルの追加投資計画をスケジュール通り実行すると言う。(BT:10/6)