1995-05-22 ArtNo.1681
◆<馬>ジャヤ・ジャスコ、苦節10年事業拡張に本腰
【クアラルンプル】創業当初5年間の赤字経営から抜け出した後、更に5年間にわたり基盤強化の地道な努力を重ねてきたジャヤ・ジャスコが積極的な拡張戦略に転じている。
田中秋人重役(MD)によると、新店舗を毎年2店増設、2000年までにマレーシアに15店のチェーンを展開する。今年は8月末にバンダル・ウタマ(プタリン・ジャヤ)に9万2900平米のワン・ウタマ店が開店、10月中旬にはブキ・ラジャ(クラン)に6万385平米のブキ・ラジャ店がオープンし、2つの大型店舗が加わる。来年はイポーとクラン・バリーに各1店舗の開店が予定され、向こう2、3年内にはジョホール・バルとペナンへの進出も図る。現在同社はタマン・トゥン・ドクター・イスマイル、ワンサ・マジュ、マラッカにそれぞれ1店、合計4店舗を経営しているが、旗艦となるワン・ウタマ店がオープンするのに伴い、最も古く、最も規模の小さいタマン・トゥン・ドクター・イスマイル店はクローズする。90年に黒字転換を果たした同社は、過去5年間年率20%の成長を実現、95年2月末締め年度には2200万Mドルの利益と3億4000万Mドルの売上を計上した。来年と再来年は各4億4000万Mドル、5億6500万Mドルの売上が見込まれている。(STAR:5/20)
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