1998-10-08 ArtNo.16805
◆<星>錆止め工事のシーハップセン、セスダック登録目指す
【シンガポール】建設業、海事産業、沖合石油/ガス業界向けにブラースティングやコーティングを通じた錆止めサービスを提供するSee Hup Seng(SHS)は、今月末株式を公開、300万~400万Sドルを調達するとともに、セスダック登録を目指す。
Terence Lim取締役(事業開発担当)およびウエサワ・イチロウ取締役によると、調達した資金は新ヤードの建設資金に当てられる。しかし資金調達以上に、上場資格の取得を重視しており、特に海外市場の開拓に際しては、上場資格が欠かせない。中国の造船市場がターゲットで、既に中国に系列会社2社を設けている。
1997年の営業額は3200万Sドル、税引き前利益は350万Sドルで、営業額の90%は国内売上で占められた。通貨危機で民間部門が低調なことから、国内では公共部門に照準を合わせている。
SHSは1971年に1万2000Sドルの資金で設立され、当初は海事業界向けにブラスティング材料のグリットのサプライを手がけた。今ではコーティング/ブラースティング・サービスや関連デザイン、錆止め工事設備の据え付け、タンク・コーティング、足場工事、ブラースティング/塗装用機材の流通等を手がけ、創設当初からのパートナーの1人、トーマス・リム氏が総帥を務めている。
昨年は日系企業顧客の中から2人が取締役会に加わり、企業買収や事業拡張のノーハウを提供している。これら日本人パートナーの支援の下、SHSは最近、フランス拠点のタンク・コーティング専門会社Gardellaのアジア・ビジネス部門とブラースティング/ペインティング機器流通業者Lesoon Groupを買収したと言う。(BT:10/7)
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