SEAnews 1998-10-07 ArtNo.16790

【シンガポール】移動電話のいわゆるローミング料金の精算サービスを手がけるルクセンブルグ拠点のＭａｃｈ(ﾏﾙﾁﾅｼｮﾅﾙ･ｵｰﾄﾒｰﾃｯﾄﾞ･ｸﾘｱﾘﾝｸﾞ･ﾊｳｽ)ＳＡが5日、アジア太平洋地域業務を手がける子会社Mach Asia Pte Ltdをシンガポールにオープンした。
Ｍａｃｈアジアのリー・チーリョン重役(MD)によると、アジア・ビジネスは昨年のグループ営業額3000万米ドルの25％を占め、今後急速な成長が予想されることからシンガポールにアジア・オフィスを設けた。目下スタッフは5人だが、年内に2倍に達する見通しだ。
Ｍａｃｈは移動電話会社に代わってローミング交渉を進め、関係協定の調印を支援する他、フラウド・レポートや税の還付請求も引き受ける。地中海地域の一部の移動電話会社ではローミング・サービス収入が営業額の25％を占める。世界売上は年間50億米ドルに達し、月間平均通話数は2億4000万件にのぼる。
Ｍａｒｃｈの市場シェアは71％で、他社のシェアはＤａｎｅｔが16％、ＥＤＳが8％、スイス・クリアラインが5％と続く。シンガポールではモービルワンが同社の顧客で、シングテル・モービルはライバルのＤａｎｅｔに奪われた。同社は目下スターハブとの契約獲得を目指していると言う。(BT,LZ:10/6)