1998-10-07 ArtNo.16789
◆<星>拠点にiMacをアジア太平洋地域に売り込み
【シンガポール】アップル・コンピューターはシンガポールを拠点に同社のインターネット対応新型コンピューター、iMac(US$1299)をアジア太平洋地域に売り込むため、セールス/マーケッティング・チームを拡大強化している。
マレーシアでは子会社を新設し、新カントリー・マネージャーを任命、マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)のビジネス開拓に本腰を入れている。フィリピン、韓国、タイでもカントリー・マネージャーを任命したアップルは、シンガポールでは消費者/教育市場及びアジア太平洋地域のマーケッティングをそれぞれ担当する複数の取締役を任命した。
アップルは過去数年、営業赤字と市場シェアの縮小に悩んできたが、iMacに対する米国における熱狂的反響に力づけられ、アジア太平洋地域での巻き返しを狙っている。同社はさらにインドにおける新ディストリビューターの任命や中国におけるプレゼンスの確立を目指している。
シンガポールのアンモーキオ工場は米国、日本、欧州、アジア太平洋地域向けiMacの製造拠点の役割を担うと共にアジア、米国市場向け法人用G3マシーンの製造も手がける。目下同工場には常勤200人、臨時雇用600人が就業、注文生産方式が採用されている。同工場では15秒に1台、従って月間17万台の生産が可能で、アップルは今年内にiMacを70万~100万台生産することを目指している。
目下、iMacの60%は米国サクラメントの工場で、3分の1がシンガポールで生産され、この他にアイルランドのCork工場も最近稼働した。
アップルはシンガポールで2000人を雇用した時代も有ったが、同社幹部はシンガポールには安定した生産拠点を設ける計画で、マスプロダクションの拠点とは見ていないと語った。(ST,BT:10/6)
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