1995-05-22 ArtNo.1678
◆<馬>コングアン、M$64億民営化に絡む企業買収覚書に調印
【クアラルンプル】コングアン・ホールディングズBhdは19日、クアラルンプル証取(KLSE)に対してAquirits Sdn Bhd(ASB)の権益買収に関わる覚書に調印したと報告した。
消息筋によれば、ASBはクダ州における総額64億Mドル(正確な金額は未詳)にのぼる民営化事業権益をクダ州政府から認められている。バンダル・バル・クアラ・クダの民営化開発事業には土地買収、港湾の総合開発、住宅/商業/工業/観光地区の再開発が含まれる。コングアンは1000万株の新株を25Mドルで発行、ASB権益の買収を図る模様だが、このことはASBのコングアン株主に対する公開買付の引き金になる見通しだ。しかし複数の金融アナリストは依然として今回の覚書が当局の認可を得られるかに疑問を抱いている。また一部の観測筋は同逆買収計画は昨年6億2500万Mドルの不良債権を抱え、支払い不能に陥ったバンク・ラヤットの救済を目指す中央銀行の意思を反映したものと憶測している。同不良債権はコングアン、シンヘンチャンBhd、アイル・モル・ラバー・カンパニーBhdの権益買収を目指す複数の投資家に貸し付けられたもので、94年初の株価急落後、明るみに出た。一方、コングアンのオーナーシップは複数の著名な政治家やパーソナリティーの手を経た後、現在は34歳の青年実業家パトリック・リム同社取締役会長の手に握られているものと見られる。(ST,BT:5/20)
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