1998-10-06 ArtNo.16778
◆<馬>高裁、アンワル事件の公開の場での討論を禁止
【クアラルンプル】クアラルンプル高裁は昨日(10/5)、アンワル前副首相に対する10件の起訴案件中4件の職権濫用問題の審理を11月2-14日の間に実施、同期間に審理が完了せぬ際は、11月23日に審理を再開することを決定するとともに、法廷審理の公正を保つため公判期間中公開の場で同案件に関する論評を行うことを禁止した。
オーガスチン・ポール判事は、被告側弁護士の要求を受け入れ、公開の場における公判審理に関わる論評を禁止したが、アンワル氏解任の理由を国民に説明するマハティール首相と政府指導者の努力が影響を受けそうだ。
判事はまた、国際的な関心を呼んでいる事件の性質に鑑み、公判審理は英語で行う方針を明らかにした。
判事は公判審理を14日に停止した後、23日に再開する理由を明らかにしなかったが、同期間にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)クアラルンプル・サミットが開催される。
被告側弁護士はアンワル氏の保釈を申請したものの、同申請は被告が治安維持法下に拘留されたことを理由に棄却された。
アンワル氏はこの日、首にサポーターを巻いて出廷、人々を驚かせたが、これは1991年に負った古傷が警察官の暴行で再発したものと言う。(ST,LZ:10/6)
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