1998-10-06 ArtNo.16774
◆<星>英ベンチャー基金3i、地場AMOにS$1300万投資
【シンガポール】シンガポールの地場Eコマース会社“アジア・マニュファクチャリング・オンライン(AMO)”は、英国のベンチャー・ファンド3iから1300万Sドルの投資を得、域内ネットワークの拡大に本腰を入れる。
スンバワン・メディア子会社のシルクルート・ベンチャーズに属するAMOは、製造業者がインターネットを通じて納入業者や顧客と請求書、注文書、コンファメーション・レター等を交換する便宜を提供する。
AMOは最近NETs(ネットワーク・フォー・エレクトロニク・トランスファー)とタイアップしており、これによりAMOの顧客はNETsを通じた電子清算も可能になった。同社は昨年はアジア・テク・ベンチャーLtdからも資金を取り入れている。
AMOのウォン・トゥンキン重役(MD)によると、域内に100ハブを設けることが目標で、各ハブはそれぞれ数千のサプライヤーを網羅することになる。
一昨年2月に発足したAMOは昨年12月時点の従業員は僅か6人だったが、今では28人に増員されている。
3iのジェーン・クラウフォード重役(東南アジア担当MD)は、「AMOは製造業に照準を合わせているが、AMOの手がけているようなサービスはシリコン・バリー企業にも真似することは困難で、適切な選択」と指摘、「3iはAMOに対する投資から最低25%の収益を見込んでいるが、我々はこの種のビジネスを長期成長産業と見なせるか否か目下判定を試みている」と語った。
ウォン氏は、「AMOが米国/欧州市場にまで進出することになれば、潜在性は大きく開かれる」とし、その際には証取への上場も検討すると語った。しかし3iのAMOに対する出資率の詳細は明らかにしなかった。(BT:10/5)
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