1998-10-05 ArtNo.16761
◆<馬>経済、来年は成長基調回復:中央銀行
【クアラルンプル】マレーシア中央銀行のアリ・アブル・ハッサン・スライマン総裁は2日、来年の国内総生産(GDP)がプラス成長を回復することに自信を表明した。
それによると、今年上半期のGDPは4.8%のマイナス成長を記録、このことは通年の成長率もマイナスにとどまることを示している。しかし新金融/経済措置を導入して以来状況は日に日に好転しており、通年の成長率がどの程度のマイナス成長になるかは、予測できない。これらの措置には銀行体系への通貨供給の拡大、貸付規制の緩和、貸出金利の引き下げが含まれる。これらの措置後、国内経済には明らかな復調の兆しが生じている。
同総裁が不動産開発/建築業界代表と会談したところによれば、貸出金利が100ベイシス・ポイント引き下げられるごとに、これらの業界の利益は16.8%アップする。したがって下げ幅が300ベイシス・ポイントなら、不動産/建設業界の利益は50.4%拡大する。昨年の最高17~18%の金利水準からすれば、現在の約6%の水準は600ベイシス・ポイントの引き下げに当たる。
他方、1米ドル=3.80Mドルの固定相場は、国際市場における過度な投機活動を規制する何らかの措置が講じられるまで、維持されると言う。(NST,STAR,LZ:10/3)
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