1998-10-03 ArtNo.16743
◆<星>PCB材料のNelco、S$1500万追加投資
【シンガポール】プリント回路絶縁基板の製造を手がける米系Nelco Products Pte Ltd(NPPL)は、Gul Crescentの既存工場に1500万Sドルを追加投資してアドバーンスト・ラミネーション&レジン・システムを導入する。
NPPLのMichael Hehl重役(MD)によると、自動製造ライン1本や自動真空ラミネーション・プレス2台の他、親会社Nelcoインターナショナル・コープの欧州/米国/シンガポール等8拠点をリンクする情報技術(IT)システムが備えられる。
これによりNPPLの年間製造能力は現在の5000万米ドルから今年末までに1億米ドルに拡大する。また新設備の導入で、多層プリント基板(PCB)メーカー向けの超薄型コッパー・クラッド・ラミネートの製造も可能になる。
PCB業界は向こう6カ月軟調が続く見通しだが、1999年半ばには力強い回復が期待でき、今年の営業額は昨年の5000万米ドルを20%上回る見通しだ。同社は合弁や企業買収を通じてアジア太平洋地域における事業の拡張を目指す。特に北部太平洋地域のけるプレゼンスの拡大に努める。
シンガポールではGul Tech、Elec & Eletek、Wong's Circuits、Pentex Schweizer、日立化学シンガポール等のPCBメーカーに、多層基板を納入している。同社はシンガポールの多層基板市場の50%、香港市場の約3分の1、韓国市場の15-20のシェアを握っていると言う。(BT:10/2)
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