1998-10-02 ArtNo.16735
◆<馬>首相、ナンバー2指名示唆
【クアラルンプル】マハティール首相は水曜(9/30)、これまでの立場とは打って変わり、党内ナンバー2を指名する準備ができていることを強く暗示した。
この日地元紙のベテラン記者の1人から、仮にナンバー2が不在の間に首相が急逝するなら、政治的混乱を生じる恐れはないかとの質問を受けた首相は、同問題は与党統一マレー国民組織(UMNO)の同僚に諮問する必要があると前置きした上、「73歳の年齢と心臓冠状動脈のバイパス手術を受けた者として、そうした可能性は重々承知している。自分はこれ以前にUMNO党内役員選挙が終了するまで、ナンバー2を指名しないと述べたが、自分は今、党内の他の指導者と相談して見るべきだと考えている」と語った。
以上の談話から、首相が来週開催されるUMNO最高評議会の席で、後継者指名問題を議題に乗せる可能性が予想される。目下の形勢では、UMNO副総裁補を務めるナジブ教育相とアブドラ外相が、レースの先頭に立っているものと見られるが、党内には他にもナンバー2の座を目指す者が少なくなく、次期党役員選挙まで暫定的にガファール前副首相を推す動きもあると言う。(ST,BT,STAR:10/1)
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