1998-10-02 ArtNo.16734
◆<馬>レノン、M$8.18億損失計上
【クアラルンプル】マレーシアの与党統一マレー国民組織(UMNO)と緊密な関係を有するコングロマリット、レノンBhdは1998年6月期に前年の7億300万Mドルの利益から一転して8億1800万Mドルの税引き前損失を計上した。
営業額は前年の9億1300万Mドルから9億2500万Mドルに増加したものの、損益は前年の4600万Mドルの利益から2億7200万Mドルの損失に転落、投資収益やその他の利益も3億6300万Mドルから1億6000万Mドルに激減した。
こうした業績悪化の理由として同社は、Mドル軟化に伴う3億8400万Mドルの為替差損、株式市場におけるシェア売却に伴う1億2100万Mドルの損失、投資減価に対する1億3300万Mドルの引き当て、金利等の借入コスト1億5300万Mドル、インフラ開発の鈍化に伴う建設部門の収益悪化、不動産市況の軟化、電気通信事業部門子会社の上場計画遅延、銀行部門の不良貸付(NPL)拡大、電気通信/不動産/ホテル/運輸関連の大型プロジェクトに伴う莫大な投資支出等を列挙している。
とは言え、政府が最近実行した経済/金融措置により市況が回復するなら純有形資産は大幅に改善する見通しで、既に金利引き下げや流動性拡大措置等に伴う恩恵を享受しつつあると言う。(STAR,NST,BT,LZ:10/1)
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