1995-05-22 ArtNo.1672
◆<星>首相、上海に人口30万衛星都市開発提案
【上海】シンガポールのゴー・チョクトン首相は19日、上海市の徐匡迪市長に同市近郊の8~10平方キロの土地に、人口20万~30万人程度の中所得層向け衛星都市を開発することを提案した。
ゴー首相によると、シンガポールの不動産開発業者を中心としたコンソーシアムは衛星都市の開発と同時に上海市内の再開発に参加、後者から得られる収益で、前者の開発コストを補填する。従って衛星都市の低中所得層向け住宅の開発で高率の投資収益を期待すべきではない。もし同計画の実行が決まれば、住宅開発局(HDB)はシンガポール・コンソーシアムに対して住宅や住宅区全体の管理/保守面の支援を提供する。シンガポールは中央積立基金(CPF)制度等、複数の秘訣を上海市当局に無償で提供する用意が有る。ゴー首相の以上の提案に対して、徐市長は、「正に上海市が必要とするもの」と歓迎、20日に双方の代表が更に詳細を協議すること、リム・ヘンキアン国家開発相に率いられるシンガポール業界代表団が開発用地選定のため実地視察を行うこと等で双方は合意した。ゴー首相は、仮に同構想が実現すれば、蘇州タウンシップと並ぶ、シンガポールと中国間の重要プロジェクトとなり、蘇州タウンシップが経済建設を重視するものなら、上海衛星都市計画は社会建設に重きを置くものと説明した。(ST,BT,LZ:5/20)
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