1998-10-01 ArtNo.16715
◆<馬>首相、国際ビデオ会議で市場経済の欠陥是正応呼びかけ
【クアラルンプル】マハティール首相は火曜(9/29)に催された世界銀行のMark Malloch Brown副総裁(ニューヨーク)、欧州委員会のMartin Bangemann産業担当委員(ブリュッセル)、国連貿易開発会議(UNCTAD)のRubens Ricupero事務局長(ジュネーブ)とのビデオ・コンファランスの席上、市場経済に固執する弊害を指摘、市場経済の誤りを是正する柔軟性の必要を強調した。
それによるとたった1本の道を示し、もしそれに従わないなら従うまでハンマーで頭を小突き回すとすれば、それは大きな誤りである。そうした姿勢が現在東アジアが直面する問題を生み出したと言える。
マレーシアはビジネスマンの成功を支援したためにクロニズムと批判されたが、35億米ドルを注入してロング・ターム・キャピタル・マネージメント(LTCM)のヘッジ・ファンド・ロスを救済するのは正しいと言えるのか。ヘッジ・ファンドは一体、利益をもたらしたことがあるのか。世界の銀行にLTCMの救済を求めるものは有っても、マレーシアあるいはインドネシアを救済しようと言うものはない。それぞれの国の固有な文化を保護し、相違を認める必要があり、一部の者がその価値観を世界の他の全ての者に押しつけるなら、多くの問題を生じさせざるを得ないと言う。(MBT:9/30)
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