1998-09-30 ArtNo.16698
◆<星>欧州ビジネス高等学府、US$6千万キャンパス建設
【シンガポール】European Institute of Business Administration (INSEAD)が6000万米ドルを投じてシンガポールに設けるキャンパスは、完成すれば、フランスにおけるものと同じ規模を備えることになる。
経済開発局(EDB)とInseadが28日催した共同記者会見の席上InseadのArnoud De Meyer学部長補が語ったところによると、ブオナ・ヴィスタのサイエンス・ハブ内に設けられる2.9haのキャンパスにはパリ南方フォンテンブローに設けられたInseadキャンパスと同規模な4万平米の床面積を有する施設が4期に分けて建設される。これらの施設には大講堂、教室、図書館、食堂、スイミング・プール、印刷所等が含まれ、初年度の2000年にはフルタイムの経営管理額修士(MBA)コースに45人の学生が受け入れられる。また一般的経営学が講義される管理職教育プログラム(EEP)に1500人が参加するが、16年後には、MBAコースの年間定員は480人、EEPのそれは4500人に拡大される。
当初就業する15~20人のフルタイム教授陣の半ばはフランスから派遣され、教授陣は最終的に80人に拡大される。
Inseadは2016年には、フランスのフォンテンブローとシンガポールに同レベルの2つのキャンパスを有することになる。シンガポール・キャンパスにより提供される学位は決してセカンド・クラスのものではなく、フォンテンブローのそれと全く同格のものである。
MBAコースの学費は16万フラン(S$4.8万)で、学生はこの他に年間3万Sドルの生活費を必要とするものと見られる。シンガポール・キャンパスの最初の入学申請はフランス・オフィスで2000年1月に受け付けられ、学生の60%はアジア人で占められる見通しだ。シンガポール・キャンパスの入学生は数ヶ月間はフランスで受講することもできる。入学資格には英語を含む2カ国語に堪能なことが条件とされ、これらの学生は卒業までにソーシアル・レベルの第3言語もマスターせねばならない。
フランス・キャンパスでは、平均5年の就業歴を有する年齢29歳の学生が典型となっている。Insead卒業生のフランスにおける平均年俸はボーナス抜きで8万5000米ドルと言う。(ST,LZ:9/29)
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