SEAnews 1998-09-30 ArtNo.16694

【シンガポール】エコノミストらはマレーシアの導入した通貨統制が域内経済にマイナスの影響を及ぼすことから、シンガポールの来年の経済成長もほとんどゼロにとどまると予想している。
ロンドン拠点のコンサルタント会社コンセンサス・エコノミクスが証券／金融機関14社のアナリストのアンケートをとったところ、シンガポールの来年の経済成長は＋3.4％から－4.5％と予想され、平均すると＋0.2％の成長率となった。また今年については＋1.7％から－2％が予想され、平均すると＋0.1％となる。
アナリストらは外国人が所有するＭドルを1年間エクスターナル・アカウントにキープすることを義務づけたマレーシアの資金統制とシンガポールの店頭市場Clobインターンショナルに対する規制が、シンガポールの成長見通しを一層悪化させ、加えてインドネシアとマレーシアを含む域内経済の先行きも益々不透明になったと見ている。大部分のエコノミストがマレーシアが導入した統制措置を理由にシンガポールの成長見通しを1～2％ポイント下方修正している。(BT:9/29)