1998-09-29 ArtNo.16691
◆<印度>MUL、競争過熱に関わらず値下げの可能性否定
【バンガロール】インド小型乗用車市場に各社が続々新モデルを投入する中で、競争過熱が懸念されているが、実質的に小型車市場を独占しているMaruti Udyog Ltd(MUL)は27日、競争乗り切りのために値下げする可能性を否定した。
この日催された地元ディーラーのショールーム兼ワークショップの開所式の席上のセンガ取締役(M&S担当)が語ったところによると、他社は市場における足場を固めるため、価格面で攻勢に出ざるを得ないが、MULは値下げは計画していない。HyundaiのSantro、タタのインディカとの競争が予想されるMaruti Zenについても値下げはない。
MULはディーラー網の拡充を重視しており、最近の広告でも重点はディーラー・ネットワークの拡張に置かれている。目下同社は公認ディーラー118、販売店181、ディーラー・ワークショップ224、公認サービス・ステーション992を擁する。
インドの乗用車市場は4-8月の間に2.4%縮小したが、MULの売上は1.7%アップしており、この結果市場シェアも80.3%から83.6%に拡大した。
MULは昨年60ヶ国に2万6000台を輸出、全体の85%が欧州市場に向けられた。今年は2万8000台の輸出を予定していると言う。(TH,THBL:9/28)
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