1998-09-24 ArtNo.16622
◆<馬>松下、金融センター設けグループの資金需要に対応
【クチン】松下グループは、マレーシア国内のグループ企業の資金需要に応じるため、3カ月前にクアラルンプルにナショナル・パナソニック・ファイナンス・センター(NPFC)を設立した。
ナショナル・パナソニック(M)Sdn Bhdのモリオカ・ブンロク重役(MD)が22日当地で語ったところによると、これまでグループ内の投資資金はシンガポールから供給されていたが、今後はマレーシア国内で賄える。松下グループは多額の準備金を有するため、マレーシア国内で必要とされる投資資金は、全額自弁できる。グループはマレーシア国内に14工場を有し、累積投資額は63億Mドル、昨年の輸出額は65億Mドルに達した。
ナショナル・パナソニック(M)の家電製品売上は、景気不振の中でも堅調で、ライバルがいずれも20~30%売上を下降させる中で、同社は50%の市場シェアを一層拡大できる見通しだ。しかし事務機販売は約40%の落ち込みを記録した。
昨年の同社の売上は10億5000万Mドルで、その80%が家電製品、20%が事務機となっている。同社は「ラブ・マレーシア・バイ・マレーシアン」キャンペーンに170万Mドルを投じたと言う。
一方、サバ、サラワク両州の市場潜在性は大きく、同社はこれら両州の潜在性を開拓する特別戦略を立案する方針だ。同社のクチン支店の営業額は昨年106%以上の成長を見た。(STAR:9/23)
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