1998-09-24 ArtNo.16621
◆<馬>今年の半導体輸出、米ドル・ベースで1.8%ダウン
【クアラルンプル】マレーシアの今年の半導体輸出は、Mドル・ベースでは昨年の17%を上回る37%拡大が見込まれているが、米ドル・ベースでは1346億米ドルと、昨年の2.9%のプラス成長から1.8%のマイナス成長に後退する見通しだ。
Worldsec International Ltdの報告によれば、世界的な半導体販売は回復に転じ、1999年、2000年、2001年にはそれぞれ17%以上の成長が見込まれる。こうした中でマレーシア拠点のニッチ・プレーヤーMPI、Globetronics、Unisemは、特にマイクロチップ領域でこうした世界的潮流の恩恵を受ける見通しだ。
マレーシアの半導体輸出は総輸出の約20%に貢献しており、Mドル・ベースでは1997年7月の2.3%増から1998年7月の54.7%増に、成長速度を高めている。しかし半導体のユニット生産の成長は鈍化しており、特に集積回路(IC)の生産は1997年6月に3カ月移動平均で-5.4%と、下降に転じている。ICは半導体輸出の70%を占めている。
域内の動向を見ても、フィリピンを除き、マレーシア、シンガポール、タイの半導体及び電子製品輸出は縮小に転じている。これら4ヶ国の半導体輸出は大きく米国市場に依存しており、これらの国の半導体輸出の50%以上が米国に向けられている。しかし米国の半導体輸入は3カ月移動平均で、昨年11月以来下降線の一途を辿っていると言う。(MBT:9/23)
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