1998-09-24 ArtNo.16619
◆<星>首相、米国にアジア救済国際協力のイニシアチブ期待
【ワシントン】ゴー・チョクトン首相は22日、アジアの経済危機に対する国際的支援態勢を構築する上で米国が指導的役割を演じるよう重ねて訴えた。
この日、米国商業会議所主催の午餐会で約200人の企業幹部を前に講演したゴー首相は、虎穴にいらずんば虎児を得ずの諺を引き、目下アジアは厳しい経済改革を進めているが、この時に当たって米国がアジアをその視界の外に置くなら、戦略上のゆゆしき誤りであると強調した。
今やかつてのタイガーは幼虎になった感があるが、いずれ再び獅子吼するはずであり、それは時間の問題である。しかし、アジア経済の回復が遅れれば、欧米経済も安泰ではあり得ない。既にヒューレット・パッカード等の米国企業の業績には影響が生じており、放置するなら、ニューヨークの証券市場にも悪影響を及ぼすと言う。
ゴー首相は、1930年にハーバート・フーバー大統領が孤立政策を敷いた誤りを再度繰り返してはならないと訴えた。(ST,BT,LZ:9/23)
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