1998-09-24 ArtNo.16617
◆<星>SCV、来年9月に全国ケーブル網完成
【シンガポール】シンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)は目標期日より3カ月早く来年9月までに全国89万世帯の全てをカバーするケーブル網を完成できる見通しだ。
SCVが22日発表したところによると、現在までに71万3000世帯のケーブル敷設が完了、住宅開発局(HDB)アパートの90%、民間高層アパートの52%、民間土地付き住宅の18%がカバーされ、毎週1000戸、月間4000戸の速度で工事が進められている。
既にケーブルの敷設が完了した住宅の内SCVと実際に視聴契約を結んだものの比率は、今年初の17.5%から17%に下降したが、これは未入居のHDBフラットに対する工事が行われたのと、国内景気の後退が一因と見られる。目下のところ月間5000~6000世帯が新規契約しているが、解約も月間2000~3000世帯にのぼる。
しかしケーブルが敷設された民間住宅の比率が高まるにつれ、契約率も上昇する見通しだ。また来年にはインターネットへの高速アクセス・サービスも正式に開始されるため、契約者も増えるものと見られる。目下のところ40万世帯がこの種のサービスを受けられ、実際に5000世帯が利用している。
直ちにインターネット・アクセス・サービスを提供できない理由は、通常のケーブルはユーザーの端末に信号を送信できても、ユーザー側から発信ができないためで、双方向の通信を可能にするには、各接続点に新たなハードウェアを据え付けねばならない。
目下のところ、モトローラ製のケーブル・モデムのみが提供されているが、正式にサービスが開始された際にはサプライヤーの数を増やし、競争原理を導入するため、モデムの価格も低下する見通しだ。
ケーブルTVの視聴料は目下月間33.95Sドルで、23チャンネルの放送を視聴でき、それ以外のチャンネルを視聴する際には追加料金が徴収される。同視聴料は諸外国に比べやや高めだが、番組サプライヤーとの交渉が進められており、同料金も多少引き下げられるはずと言う。(ST,BT,LZ:9/23)
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