1998-09-23 ArtNo.16609
◆<馬>アンワル前副首相を遠からず起訴:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は22日記者会見し、アンワル前副首相は、公判審理を必要とせぬ治安維持法(ISA)下に逮捕されたにも関わらず、遠からず起訴されると語った。
首相によると、アンワル氏が最も恐れたのは公判審理にかけられ、その行状を暴露されること。このためインドネシア・スタイルの騒乱を引き起こし、公判審理を免れることができる治安維持法下に逮捕されるよう図ったと言う。
アンワル氏のホモセクシュアルに関する噂は数年前に耳にし、トゥン・ハニフ・オマル前警察長官もこうした指摘を行ったが、首相は馬鹿げたことと取り合わなかった。しかし「アンワルが首相になれない50の理由」と題する書の捜査が進むに連れ、否定しようのない事実が明らかになった。
首相は、アンワル氏と関係をもったとされる者に、もし自白を強制されたのなら、自分が身の安全を保証するから、真実を告げるよう求めたが、その中の何人かは、却ってアンワル氏は首相になるには不適当な人物と答えたと言う。
首相は、「アンワルは恥じらいが人々に自分の行状公開を思いとどまらせることを期待しものと思われるが、その賭けは外れた」と指摘した。
昨日夜記者会見したタジョル・ロスリ副内相によると、アンワル氏は今週中に起訴されると言う。(ST,BT,LZ:9/23)
|
|