SEAnews 1998-09-23 ArtNo.16602

【シンガポール】シンガポール証取(SES)メインボード上場のJIT Holdingsは新製造拠点の構築、顧客ベースの拡大に取り組んでおり、近くメキシコ工場をオープンする他、欧州工場の開設も準備している。
ＢＮＰプライム・ペラグリーンが先週金曜主催した電子産業アウトソーシング・セミナーの会場で、ＪＩＴのトミー・ゴー会長及びゲイ・チーチョン重役(ED)が語ったところによると、昨年は営業額の87％がヒューレット・パッカード(HP)関連ビジネスで占められたが、今年はＨＰ社関連ビジネスの割合を70％以下に、向こう2年間には60～70％のレベルに縮小させる。目下同社はモトローラのために携帯電話機とペジャーを、シーメンスのためにネットワーク製品を製造しており、他の欧米企業ともテレコム関連のビジネスに関する商談を進めている。
しかし当面はＨＰ社とともに成長を続けることになる。新たに複数のＨＰ社新製品の製造を手がける計画で、これらにはＥメールにより送付されたドキュメントを一覧し、その内容を記憶できる携帯装置が含まれる。
ＪＩＴはメキシコのハリスコ州グアダラハラに約500万米ドルを投じて工場を設ける計画で、1999年第2四半期もしくは第3四半期の稼働を目指す。リース工場には80～100人が就業することになる。同工場の将来の拡張は米国におけるマーケッティングの成果如何にかかっている。
欧州ではハンガリーかチェコに1999年末の稼働を目処に新工場を設ける計画で、投資額はメキシコのそれを下回る見通しと言う。(BT:9/22)