1998-09-22 ArtNo.16594
◆<馬>システム/ネットワーク管理会社、域内売上150%増予想
【クアラルンプル】IBM傘下のクロス・プラットフォーム・ネットワーク及びシステム・マネージメント・ソルーション・プロバイダー、Tivoli Systems Inc(TSI)は、アジア太平洋市場における一層の事業拡張に自信を抱いている。
TSIのChris Ostertag上級副社長(世界販売/サービス担当)によると、域内経済の不振に関わらず同社の売り上げは着実に拡大している。ASEAN、インド、中国、オーストラリア、ニュージーランドを含むアジア太平洋地域の売り上げは今年150%の成長が見込める。同社は域内投資を毎年30%拡大する計画だ。
TSIのロン・パースンズ取締役(国際マーケッティング)によれば、同社は情報技術(IT)部門の効率を高め、コストを削減するパッケージを提供しており、Y2K問題(従来のコンピューターが2000年以降の年号を認識できないことに伴う問題)が同社の売り上げの成長に貢献する見通しだ。
これまでTsunamiのコード・ネームで呼ばれてきた新製品“Tivoli Enterprise”を用いることにより1台のTivoliサーバーで1万台のシステムをマネージできる。同システムの下、ダウンロード・オン・デマンド方式によりマネージメント機能が提供され、複雑なネットワークのモニターや調整も容易にできる。例えば社外出張者の携帯PC(パソコン)、ペジャー、セル式電話等も管理できる。独自インストール、独自アップデート方式を通じて大規模なシステムの管理も単純化される。同システムの中核を成すインテリジェント・マネージメント・エージェントは、ネットワーク上の如何なる変更も直ちに探知し、即時コントロールする機能を備えている。
既にAT&Tは同システムを導入、今年末までに20万台のデスクトップをリンクする予定だ。この他にも45社がTivoli Enterpriseシステムを試験導入している。TSIは2000人以上の従業員を有する企業をターゲットに同システムを売り込む計画だ。(コンピュータイムズ:9/21)
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