1998-09-22 ArtNo.16589
◆<星>イノメディア、インフォゲートを世界市場に売り込み
【シンガポール】シンガポール企業Innomediaが開発したインターネット・テレフォニー製品インフォゲートを用いた格安な国際電話/FAXサービスが世界に普及しつつある。
イノメディアのリム・ジューティム取締役によると、米国では8社以上のサービス・プロバイダーがインフォゲートを利用しており、欧州ではイタリヤ、スペイン、ラテン・アメリカではコロンビア等の企業がインフォゲートを購入している。
シンガポールではネットフォーンの利用はインターネット・サービス契約者のみに認められているため、インフォゲートはまだ市場に投入されていない。
イノメディアはインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、新世代の電話会社、国際通話の利用頻度の高い多国籍企業をターゲットにインフォゲートの売り込みを図っている。これらの企業はPC(パソコン)やサーバーにインフォゲート・カードを据え付けることにより、カード1枚当たり同時に4本の国際電話がかけられる。カード1枚の価格は3995米ドルで、カードの枚数を増やすことにより、ゲートウェーのキャパシティーを拡大できる。
国内にインフォゲートが存在する限り、通常の電話、携帯電話、公衆電話、FAXからでもネット・コールがかけられる。ユーザーは先ずゲートウェーの番号をダイヤルすれば、ゲートウェーはインターネットを通じて相手先の電話、FAXに接続してくれる。仮に受けての国にインフォゲートが存在しないなら、近隣諸国のインフォゲート経由で接続され、依然として通常の電話より安上がりになる。
しかしネット・コールの品質は劣り、信頼性に欠けるが、マネージッド・ネットワーク上において用いられるなら、IDDスタンダードに近い品質になる。例えばシンガポールと米国間のネット・コールは毎分約17セント、マネージッド・ネットワークを用いた場合も35セントと、IDDコールの半額以下である。
目下マレーシアでは、3カ月前に設立されたRCMテクノロジーがインフォゲートを利用してペナン、クアラルンプル、ジョホールバルを拠点にFAXサービスを提供していると言う。(BT:9/21)
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