1998-09-22 ArtNo.16588
◆<星>Eワールドの成否はロジスティクス:J.チャンピー氏
【シンガポール】ボーダレスのエレクトロニク・ワールドにおける勝敗の鍵は如何に効率的なロジスティクス・インフラを構築できるかに掛かっている。
ビジネス・ウィーク/ヒューレット・パッカード/国家コンピューター局(NCB)が先週共催した“チェーンジ・エンタープライズ:コンピーティング・イン・ザ・ニュー・エコノミー”と題するセミナーで基調演説を行った米国拠点Perot Systems Consulting Practiceのジェームズ・チャンピー会長は、「情報化時代は既に過去のものになった可能性があり、今やロジスティクスの時代が到来している」と指摘する。
「リエンジニアリング革命」の共同著作者として知られるチャンピー氏によれば、今企業に問われているのは、サイバー・スペースにおけるブランド・マネージであり、サプライ・チェーン・インフラを如何に再構築するか、あるいは企業自体が保持すべきサプライ・チェーンはどれほどの規模が適当か、と言った点である。
デジタル・モール・コンセプトにおいて必要とされるのは、支払いを管理する銀行と、ロジスティクス・インフラである。サプライヤーと顧客はデジタル・モールに集合し、オンライン取引を行う。そして製品やサービスを送り届けるのは、ロジスティクス・プロバイダーである。
一方、ヒューレット・パッカードのルイス・プラット会長兼CEOは、向こう10年間には、サプライ・チェーンの目覚ましい変化が生じる見通しで、サプライ・チェーンの変革に成功したものは生き残るが、変化に対応できないものは歴史的存在になるだろうと警鐘した。(BT:9/21)
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