1998-09-21 ArtNo.16571
◆<星>アズテク、S$1110万純損失、パッカード・ベルを告訴
【シンガポール】セスダック登録のアズテク・システムズは、売り上げ減と在庫引き当てで1998年上半期に1110万Sドルの純損失を計上した。同社は昨年同期にはなお106万Sドルの純益を計上していた。
アズテクによれば、今年上半期の売り上げが昨年同期の1億2660万Sドルから8710万Sドルに下降した主因は、CD-ROM製品の生産を停止したのに加え、既存製品が値下がり、需要も低下したため。1株益は昨年同期の0.026Sドルの利益から0.0273Sドルの損失に転落、1株当たりの純有形資産も0.2823Sドルから0.2466Sドルに下降した。
下半期もコンピューター産業の設備過剰で値下げ圧力の持続が予想される他、アジア経済の不振から相手先商標製造業者市場におけるサウンド・カード/モデム製品需要も下降する見通しだ。
同社は今年第4四半期にインターネット関連新製品の出荷を開始する予定で、コスト削減のための調整作業も続けると言う。
一方、アズテクは、566万米ドルの債務不履行を理由にパッカードベルNECを告訴、170万米ドルの債権に関しても、返済期限に達した段階で利子とともに返済するようパッカードベルNECに命じる法廷申請を行った。(BT,LZ:9/19)
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