1998-09-19 ArtNo.16553
◆<星>HP社、第4四半期にUS1.5億引き当て人員整理も
【シンガポール】コスト削減のための事業再編に乗り出したヒューレット・パッカード(HP)社は、第4四半期に1億5000万米ドルを引き当て、人員整理も行う予定だ。
シンガポールで17日、催されたテレコンファランスに参加したHP社のルイス・プラット会長によると、今回の整理は依願退職や配置換えを通じて行われる。アジアで発生した金融危機の影響は米国を含む世界の他の地域にも波及しつつ有るが、デジタル・ワールドの誕生がこうした傾向を助長するものと見られる。
HP社は7月には、管理職2400人の給与を向こう3カ月5%カットするとともに、クリスマスには1週間オフィスを閉じてコスト削減を図ると発表していた。
プラット氏によると金融危機の結果、アジアのエレクトロニク・コマースの発展は多少鈍化する見通しだ。また世界的な企業再編も予想される。今後は巨大企業とそれを取り巻く大型企業、そして極小企業が引き続き生存する一方、中規模企業は併呑されることになると言う。
一方、Perot Systems Consulting Practiceのジェームズ・チャンピー会長は、マレーシアが実施した金融統制が、他の国にも導入される可能性に関して、統制が良性で健全なものである限り、また金融システムの保護を目的にしたもので有る限り、何も懸念するには及ばないと指摘した。(BT,ST,LZ:9/18)
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